【世界遺産ボロブドゥール旅行記②】いざ、ボロブドゥール遺跡訪問！

ジョグジャカルタ訪問の最大の目的はボロブドゥール遺跡に行くこと。酷暑のジョグジャカルタ。遺跡巡りは朝の涼しい時間が勝負。早起きして出かけました。

ボロブドゥール遺跡訪問の準備

ハイアットリージェンシージョグジャカルタには5泊で予約を入れたので、余裕のある滞在です。ホテル着の翌日、現地の天候を体感し、「やっぱりボロブドゥール訪問は朝しか無理」と感じました。太陽が昇ると共に、暑くなり、昼間に歩き回るのは厳しい。

早朝の訪問と決めたら、ホテルのトラベルデスクでカーチャーターを行いました。現地ツアーにも色々ありますが、①自分たちだけで気ままに行動したい②ガイドは日本から持参したボロブドゥール遺跡の解説本で満足③ホテル設置のトラベルエージェンシーなので安心、このような理由からホテルで予約を行いました。4時間で日本円で5,000円程度。車もトヨタの新車でした。

ボロブドゥール史跡公園の入場料は、頻繁に改定があるので、HPでチェック。インドネシア語表記がフッィクスとなっていますが、右上のタブで英語に切り替わります。ローカルと外国人は入場料が違いますのでご注意ください。現在、外国人は25US＄ですね。

いざ、ボロブドゥール訪問

ホテル出発は5：00am。朝早いなーと思われますが、意外と楽に起きられます。なぜなら、ここはイスラム教の強い地域。朝4時を過ぎると夜明けのアザーンがあちらこちらのスピーカーから聞こえてくるため、目が覚めてしまうのです。

ジョグジャカルタ　午前4時15分
アザーン、あちこちから聞こえてきます。 pic.twitter.com/LdlYSEwJAl

— ブーゲンビレア (@jijihhige) September 19, 2019

出発時間は5:00amの予定でしたが、早めにロビーに降りると、すでにドライバーさんがスタンバイ。4:50amにホテルを出発しました。ボロブドゥールまでは車で1時間弱。車窓からは、路上いっぱいに農産物を広げた村々の朝市や明けていく南国の風景が眺められ、さほど時間を感じませんでした。

開門20分前に到着し、6:00amの開門を待ち、チケットカウンターに入ります。チケットの購入はドライバーさんが手伝ってくれました。さぁ、ボロブドゥール遺跡をめざします。

入口から暫く歩くと、ボロブドゥールが見えてきます。この時間は、涼しくて人も少なく、まだまだ静かです。

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おっ、世界遺産のマークだ！てっぺんの大ストゥーパもハッキリ見えてきた。

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階段を上って行きます。朝、6時20分頃でしょうか。人が少なく、ボロブドゥールを独り占めしているような気持ちになれます。

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太陽が昇ってきました。遺跡と南国の樹木の陰影が美しい。この景色はボロブドゥールが火山灰に隠される以前、1000年以上前の景色と変わらないのでしょうね。何か、不思議な気持ちがします。

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回廊の精緻なレリーフにも注目です。レリーフには釈迦の生涯が描かれています。

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ひとつひとつが大変細やかです。レリーフの登場人物は1万人を超え、総延長は5kmになるそうです。あの時代、どうやってこれだけの石を刻んだのでしょう。気が遠くなるような時間を要したことでしょう。それぞれの表情と物語を読み解きながら、レリーフの周りを歩んでいきます。

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この表情、和みます。まるで会話が聞こえてきそうな一幕です。

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朝陽を浴びるストゥーパとその景色は神秘的です。

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第4回廊から階段を上がった円壇は、視界が開けています。朝も明けて、お日様のパワーを受け、力が湧いてきます。

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卒塔婆（ストゥーパ）の中には仏像がおさめられています。ダイヤ型の穴から覗くと釈迦牟尼仏が安置されています。

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最上段の大卒塔婆は落雷で破損し、31.5mの高さとなっていますが、本来は、地上から42mの高さがあったそうです。時計回りに3周まわれば祈願成就するらしいですよ。

この時間になると、観光客も増え、あちらこちらで撮影タイムになっており、観光にも自由がきかなくなりますので、そろそろ次に行きましょう。

ボロブドゥールと併せて巡りたい寺院

ボロブドゥール周辺には、ムンドゥ寺院とパウォン寺院がありますので、時間的に余裕があれば立ち寄るとよいでしょう。ボロブドゥールからの帰路で時間と体力があれば、ドライバーさんに伝えれば、連れて行ってくれます。入場料は2寺院共通で30円ほどでした。

ムンドゥ寺院にはジャワ美術の最高傑作とも言われる如来像が寺院内部に安置されていますので、是非、ご覧になってください。

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高さ3mほどの如来像です。

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壁面の鬼神母神像のレリーフが素晴らしかったですね。この柔和な表情が何とも言えない。

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4：50amにホテルを出発し、4時間弱でホテルに戻ってきました。まだ9時ですから、朝食も食べられます。ゆっくりと朝食ビュッフェを楽しみ、その後はプールサイドで寛ぎました。

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ボロブドゥール観光のまとめ

4時間のカーチャーターでボロブドゥール遺跡と、ムンドゥッ寺院、パオン寺院を巡りましたが、個人的には、十分満足でした。特にあくせくと動き回ったわけではありませんでしたが、3寺院を見学できました。これも早朝の人の少ない時間に動いたからでしょう。ボロブドゥール遺跡博物館を見学したい場合は、もう少し時間が必要です。

ボロブドゥールだけでなく、もう一つの世界遺産プランバナンを巡りたい場合は、両遺跡のセット入場券を購入すれば、割安です。ジョグジャカルタの日中は暑さが厳しいため、水分補給や日除け等の熱中症対策を万全になさってください。

ボロブドゥール遺跡は、8～9世紀に建造されましたが、1000年以上にわたり火山灰や密林に埋もれ、その存在を知られることもありませんでした。なぜ、この壮大な建造物が長期にわたり忘れ去られたのでしょうか。様々に考えさせられる遺跡でした。

ボロブドゥール遺跡について、詳細な説明が掲載されていて、おすすめです。